上記のようなことをお考えでしたら、このまま読んでいってください。
この記事では、「Telnet」に関する下記の内容をわかりやすく解説いたします。
※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください。
Telnetとは?

Telnetとは、ネットワークを介して別のコンピューターやネットワーク機器に接続するための通信プロトコルです。
通信プロトコルとは、コンピューター同士が通信するときの「決まりごと」のことです。
例えば、人間同士が会話するときには日本語や英語などのルールがあります。
コンピューター同士の通信でも、「どのように接続するのか」「どのようにデータを送るのか」といったルールが必要です。
Telnetは、その通信ルールの一つです。

Telnetを利用すると、ネットワーク上にある別のコンピューターに接続して、コマンド(コンピューターに処理を実行させるための命令)を入力できます。
Telnetの特徴
Telnetには、次のような特徴があります。
特に重要なのが、通信内容が暗号化されないという点です。
そのため、インターネットなどの安全性が確保されていないネットワークでTelnetを使って重要な情報を送信するのは危険です。
現代では暗号化される「SSH」が使われる場合が多いです。

Telnetは何に使う?
Telnetは、主に次のような用途で利用されます。
コンピューターへの遠隔接続
Telnetを使うと、ネットワークを経由して別のコンピューターへ接続できます。
接続先のコンピューターにログインして、コマンドを入力することも可能です。
ただし、現在のサーバー管理では、安全性の高いSSHが使われることが一般的です。
ネットワーク機器への接続
Telnetは、ネットワーク機器の設定や管理に利用されてきました。
ネットワーク機器とは、ルーターやスイッチなど、コンピューター同士の通信を支える機器のことです。
古いネットワーク機器では、Telnetによる管理機能が用意されている場合があります。
ただし、セキュリティ上の理由から、現在はSSHなどの安全な方式を利用することが推奨されます。
ポートの通信確認
Telnetは、特定のポートに通信できるか確認するためにも利用されます。
ポートとは、ネットワーク通信の「入口」のようなものです。
例えば、「このサーバーの特定のポートに接続できるか?」という確認をTelnetで行うことがあります。
このような使い方では、Telnetそのものを遠隔操作のために利用するのではなく、ネットワークの接続テスト用ツールとして利用することができます。

Telnetの仕組み

Telnetでは、クライアントとサーバーがネットワークを通じて通信します。
クライアントとは、サービスを利用する側のコンピューターです。
サーバーとは、サービスを提供する側のコンピューターです。
Telnetでは、次のような流れで通信します。
クライアント → ネットワーク → Telnetサーバー
クライアントからTelnetサーバーへ接続すると、サーバー側からログイン画面などが表示されます。
そこでユーザー名やパスワードを入力し、ログイン後にコマンドを実行します。


TelnetはTCPを利用する
Telnetは、主にTCPの23番ポートを利用します。
TCPとは、ネットワーク上でデータを確実に届けるための通信方式です。
ポート番号は、コンピューター上でどの通信サービスを利用するのかを識別するための番号です。
Telnetでは一般的に、TCP 23番ポートが使用されます。
ただし、通信テストなどでは、23番ポート以外のポートを指定して接続確認を行うこともあります。
Telnetの使い方
Telnetは、コマンドを使って接続できます。
例えば、次のような形式で接続します。
telnet 接続先 ポート番号
具体例として、次のように入力します。
telnet example.com 23
これは、example.comという接続先の23番ポートへTelnetで接続する例です。
また、Webサーバーなどの特定のポートに通信できるか確認する目的で利用することもあります。
telnet example.com 80
この場合は、example.comの80番ポートへ接続を試みます。
WindowsでTelnetを使う場合
Windowsでは、Telnetクライアントが標準で有効になっていない場合があります。
その場合は、「Windowsの機能」からTelnetクライアントを有効にする必要があります。
ただし、ネットワークの通信確認だけが目的であれば、PowerShellなどに用意されている別の確認方法を利用することもできます。
Telnetのメリット・デメリット
【メリット】
- シンプルに利用できる
Telnetは比較的シンプルな仕組みで、コマンドラインから接続できる - 通信テストに利用できる
→「サーバーのポートが開いているか?」「ネットワーク経路に問題がないか?」などを調査 - 古い機器でも利用できる場合がある
→古いネットワーク機器やシステムでは、Telnetによる接続機能が残っている場合がある
【デメリット】
- 通信内容が暗号化されない
→インターネットなどの信頼できないネットワークで、Telnetを使うのは避けるべき - セキュリティ面で問題がある
→「パスワード」「コマンド」「通信内容」を保護する必要がある
TelnetとSSHの違い
Telnetとよく比較されるのがSSHです。
SSHとは、ネットワーク経由でコンピューターへ安全に接続するための通信プロトコルです。
TelnetとSSHの大きな違いは、通信を暗号化するかどうかです。

| 比較項目 | Telnet | SSH |
|---|---|---|
| 遠隔接続 | 〇 | 〇 |
| コマンド操作 | 〇 | 〇 |
| 通信の暗号化 | 基本的になし | あり |
| セキュリティ | 低い | 高い |
| 主なポート | TCP 23番 | TCP 22番 |
| 現在のサーバー管理 | あまり推奨されない | 一般的 |
Telnetは、遠隔操作という目的だけを見るとSSHと似ています。
しかし、セキュリティ面では大きな違いがあります。
そのため、現在のサーバー管理では、TelnetよりもSSHを利用することが一般的です。
TelnetとSSHの違いを身近な例で説明すると?
TelnetとSSHの違いは、「手紙」にたとえると分かりやすくなります。
Telnetは、中身が見える状態で手紙を送るようなものです。
途中で第三者に見られてしまうと、内容を知られる可能性があります。
一方、SSHは、鍵のかかった箱に手紙を入れて送るようなイメージです。
途中で第三者に見られても、簡単には内容を確認できません。
このように、
Telnet=通信内容を保護する仕組みが弱い
SSH=通信を暗号化して安全に接続する
と覚えると、両者の違いを理解しやすくなります。
Telnetは現在でも使われている?
「Telnetは古い技術だから、もう使われていないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
確かに、安全な遠隔ログインという用途では、SSHが利用されることが一般的です。
しかし、Telnetが完全になくなったわけではありません。
たとえば、
- ネットワーク機器の確認
- 古いシステムの管理
- ポートへの接続テスト
- ネットワーク障害の調査
- Telnetに対応した機器の操作
などで利用される場合があります。
つまり、Telnetは「安全な遠隔ログインに積極的に使う技術」というより、古いシステムとの互換性やネットワークの確認などで知識が役立つ技術と考えると分かりやすいでしょう。
Telnetのセキュリティに注意しよう
Telnetを利用するときに特に注意したいのがセキュリティです。
Telnetでは通信内容が暗号化されないため、重要な情報を送信する用途には向いていません。
特に、インターネット上からTelnet接続を受け付けるような設定は、慎重に検討する必要があります。
サーバーを遠隔操作する目的であれば、基本的にはSSHなどの安全な通信方式を利用しましょう。
また、不要になったTelnetサービスは無効化することも重要です。
まとめ
Telnetとは、ネットワークを経由して別のコンピューターやネットワーク機器に接続し、コマンドを実行するための通信プロトコルです。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。
Telnetを理解すると、SSH・TCP・ポート番号・ネットワーク機器などの理解にもつながります。
ネットワーク初心者の方は、まず「Telnet=ネットワーク経由で別の機器に接続する仕組み。ただし暗号化されない」というポイントを覚えておくとよいでしょう。


