IMAPとは?仕組みやPOP3との違いを初心者にもわかりやすく解説

スポンサードリンク
専門用語

メールソフトやスマートフォンのメール設定をしていると、「IMAP」という言葉を目にすることがあります。

「IMAPとは何?」「POP3とは何が違うの?」「メールの設定でIMAPとPOP3、どちらを選べばいい?」
このような疑問が沸いた人も多いのではないでしょうか。

この記事では、IMAPとは何か、どのような仕組みなのか、POP3との違いやメリット・デメリットまで、初心者にもわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

IMAPとは?

IMAPとは?

IMAP(Internet Message Access Protocol/インターネットメッセージ アクセス プロトコル)とは、メールサーバーに保存されているメールを操作・閲覧するための通信プロトコルです。

プロトコルとは、コンピューター同士が通信するときに使用する「決まりごと」のことです。

プロトコルとは?初心者でもわかる意味・種類・具体例をわかりやすく解説
プロトコルとは何かを初心者向けにわかりやすく解説。意味・役割・種類(HTTP、FTP、TCP/IPなど)から具体例まで網羅的に紹介。IT初心者でもすぐ理解できます。
サーバーとは?初心者向けに仕組み・役割・種類をわかりやすく解説
サーバーとは何かを初心者向けにわかりやすく解説。仕組み・役割・種類・クライアントとの違いまで図解イメージで理解できます。これからITを学ぶ方やWeb制作初心者におすすめ。

IMAPでは、メールをパソコンなどにすべて移動させるのではなく、基本的にメールサーバー上に保存されたメールを操作します

例えば、スマートフォンでメールを確認して「既読」にすると、その状態がサーバー側にも反映されます。
そのため、同じメールアカウントをパソコンから開いた場合も、既読などの状態を共有できます。

現在のIMAPの基本仕様は、IETF(インターネット技術の標準化を行う団体)が公開しているRFC 9051「IMAP4rev2」で規定されています。

IMAPを一言で説明すると?

IMAPを簡単に説明すると、「メールをサーバーに置いたまま、さまざまな端末からメールを管理する仕組み」です。

IMAPを身近な例で説明すると?

IMAPは、「会社の共有ロッカー」に例えるとわかりやすいでしょう。

会社にメールという荷物が届くと、それを会社のロッカーに保管しておきます。
自分はパソコンからロッカーを確認することもできますし、スマートフォンから確認することもできます。

スマートフォンで荷物を「確認済み」にすると、その状態がロッカーにも反映されます。
そのため、あとからパソコンで確認しても「確認済み」の状態になっています。

これがIMAPのイメージです。
一方、POP3は「ロッカーから荷物を自分の机へ持ってくる」ような仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。

スポンサードリンク

IMAPの仕組み

IMAPの仕組みは、次のように考えるとわかりやすいでしょう。

メールを受信する → メールサーバーに保存される → メールソフトからサーバーへアクセスする → メールを確認する

このような流れです。

例えば、会社のメールアドレスにメールが届いたとします。
まず、メールはメールサーバーに保存されます。

その後、パソコンのメールソフトやスマートフォンのメールアプリがIMAPを使ってメールサーバーへ接続し、必要なメールを確認します。

ここで重要なのは、メールの管理場所が基本的にメールサーバー側にあるという点です。
そのため、スマートフォンでメールを読んだり、フォルダーを移動したりした変更を、ほかの端末でも共有できます。

IMAP4rev2では、メールボックスの作成・削除・名前変更、メールの検索、メールの状態変更なども扱えます。

スポンサードリンク

IMAPとPOP3の違い

IMAPとよく比較されるのがPOP3です。
POP3もメールを受信するためのプロトコルですが、メールの扱い方に大きな違いがあります。

項目IMAPPOP3
メールの基本的な管理場所サーバーパソコンなどの端末
複数端末での利用向いているあまり向いていない
メールの状態共有しやすいしにくい
サーバー容量注意が必要比較的抑えやすい
主な特徴サーバー上でメールを管理メールを端末へダウンロード

POP3では、メールをパソコンなどへダウンロードして保存する方式が基本です。
一方、IMAPではメールサーバー上のメールを中心に管理します。

Microsoftも、複数のデバイスからメールを確認する場合にはIMAPを推奨しています。

スポンサードリンク

IMAPのメリット

IMAPには、主に次のようなメリットがあります。

複数の端末からメールを確認できる

IMAPの大きなメリットは、複数の端末から同じメールを管理しやすいことです。

例えば、

  • 会社ではパソコン
  • 外出中はスマートフォン
  • 自宅ではタブレット

という使い方でも、同じメールアカウントを利用できます。

メールの状態を同期できる

「同期」とは、複数の場所でデータの状態をそろえることです。

IMAPでは、既読・未読やフォルダー移動などの状態をサーバーと共有できます。
そのため、端末を変えてもメールを管理しやすくなります。

メールをサーバーで一元管理できる

メールをサーバー側で管理するため、複数の端末から同じメール環境を利用しやすくなります。
特に、パソコンとスマートフォンを併用する人に向いている仕組みです。

スポンサードリンク

IMAPのデメリット

便利なIMAPですが、注意点もあります。

サーバーの容量を消費する

IMAPではメールをサーバー上に保存して管理するため、メールが増えるほどサーバーの保存容量を使用します。
大量のメールや大容量の添付ファイルを長期間保存する場合は、メールボックスの容量に注意しましょう。

インターネット接続の影響を受ける

IMAPはメールサーバーへアクセスしてメールを確認する仕組みなので、インターネット環境の影響を受けます。

ただし、メールソフトによっては一度取得したメールを端末にキャッシュ(高速表示のため一時的に保存する仕組み)しておき、オフラインでも確認できる場合があります。

サーバー側のメールを削除すると影響がある

IMAPではサーバー上のメールを中心に管理するため、メールを削除すると、同じアカウントを利用しているほかの端末にも削除状態が反映されることがあります。

重要なメールはバックアップを取っておくと安心です。

スポンサードリンク

IMAPとPOP3はどちらを選べばいい?

基本的には、複数の端末からメールを利用するならIMAPが向いています。

例えば、「パソコンとスマートフォンの両方でメールを確認したい」という場合は、IMAPのメリットを活かせます。
一方、「メールを特定のパソコンに保存して管理したい」という場合には、POP3が適しているケースもあります。

ただし、実際に利用できる方式はメールサービスやプロバイダーによって異なるため、契約しているメールサービスの設定を確認しましょう。

スポンサードリンク

IMAPのポート番号は?

IMAPでは、通信に使用するポート番号も設定項目として登場します。

一般的なIMAPでは143番ポートが使われ、TLSによる暗号化通信を直接利用する場合は993番ポートが使われます。RFC 9051でも、TCP利用時のIMAP4rev2について143番と993番が規定されています。

ここでいう「ポート番号」とは、ネットワーク上でどのサービスへ接続するかを識別するための番号です。

ポート番号とは?仕組みや役割を初心者向けにわかりやすく解説【代表的な番号一覧付き】
ポート番号とは、コンピュータ内で通信先のサービスを識別するための番号です。本記事ではポート番号の意味や仕組み、IPアドレスとの違い、代表的なポート番号一覧、確認方法、セキュリティ対策まで初心者向けにわかりやすく解説します。

メールソフトを手動設定するときに「受信サーバー」「ポート番号」「暗号化方式」などの項目が表示されるのは、このような通信設定が必要になるためです。

スポンサードリンク

IMAPは送信にも使う?

ここは初心者が間違いやすいポイントです。

IMAPは基本的にメールの閲覧・管理に使うプロトコルで、メールの送信そのものを担当するプロトコルではありません。

メール送信では、一般的にSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などのメール送信に関する仕組みが利用されます。

SMTPとは?仕組みやPOP3・IMAPとの違いを初心者向けにわかりやすく解説
SMTPとは、メールを送信・転送するための通信プロトコルです。この記事ではSMTPの意味や仕組み、POP3・IMAPとの違い、25・465・587番ポート、SMTP認証について初心者向けにわかりやすく解説しております。

つまり、

受信・管理 → IMAP
送信 → SMTP

と覚えておくと理解しやすいでしょう。

なお、IMAP4rev2の仕様でも、メールの投稿(送信)はIMAP自体の機能ではなく、別のメール送信プロトコルで扱うとされています。

スポンサードリンク

まとめ:IMAPとはメールを複数端末で管理しやすくする仕組み

IMAPとは、メールサーバー上のメールを閲覧・管理するための通信プロトコルです。

ポイントをまとめると、次のとおりです。

  • IMAPはメールを受信・管理するためのプロトコル
  • メールをサーバー上で管理するのが大きな特徴
  • パソコンやスマートフォンなど複数端末で利用しやすい
  • 既読・未読やフォルダーなどの状態を同期しやすい
  • POP3はメールを端末へダウンロードして管理する方式
  • IMAPではサーバーの保存容量に注意が必要
  • メール送信にはSMTPなど別のプロトコルが使われる

特に、「パソコンとスマートフォンの両方で同じメールを確認したい」なら、IMAPの仕組みを理解しておくと便利です。

「IMAPとは何か」を理解したら、次は「SMTPとは何か」「POP3とは何か」もあわせて学ぶと、メールがどのように送受信されているのかをより深く理解できるようになります。

タイトルとURLをコピーしました