- openpyxlを利用するメリットについて知りたい
- openpyxlは他のライブラリと比較してどうなの?
このような考えを持っている人は少なくありません。
この記事を読むことで、下記のようなことがわかります。
- openpyxlを利用するメリットがわかる
- openpyxlの活用例を学べる
- openpyxlを利用する際の注意点を知れる
できるだけわかりやすく解説しておりますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
openpyxlとは?
「openpyxl」は、Pythonを使って動かすことができるライブラリの一つです。
ライブラリとは、その名の通り本や本棚を表します。
簡単にお伝えすると、辞書みたいなものだと思ってください。
何かわからないことがあると辞書で調べたりすることがあるかと思います。
プログラミングの世界でも、辞書なしでは実現できないことがあります。
そんなときに、openpyxlという辞書の力を借りて、実現させているというわけです。
openpyxlでは、エクセルファイルを自動的に操作することができます。
詳しくは下記記事をご参考ください。
では、そんな「openpyxl」ライブラリを利用するメリットを見ていきましょう。
openpyxlを利用するメリット
「openpyxl」を利用するメリットは以下の通りです。
- 使いやすい設計
- 無料で使用可能
- VBAやエクセルソフトが不要
- 豊富な機能
1つ1つ解説いたします。
使いやすい設計
「openpyxl」は、初めてPythonを扱う人でもわかりやすい構造と簡単なコードでエクセルファイルを操作できる点が魅力です。
例えば以下のような数行のコードで、エクセルファイルの読み込みや書き込みが可能となります。
import Workbook
# 新規ブック作成
wb = openpyxl.Workbook()
ws = wb.active
# A1セルに文字を入力
ws['A1'] = 'Hello, openpyxl!'
# ブックを保存
wb.save('example.xlsx')
無料で使用可能
「openpyxl」は、誰でも無料で利用できます。
エクセルの自動化にコストをかけたくない場合や、商用のプロジェクトにも使用できる点が非常に大きなメリットです。
VBAやエクセルソフトが不要
Python(openpyxl)プログラムだけでエクセルファイルを操作することができるため、VBA(マクロ)やエクセルソフトのインストールが不要です。
なので、エクセルソフトがインストールされていないパソコンでも問題なくエクセルファイルを操作することができます。
豊富な機能
「openpyxl」は、文字やセルの書式設定、条件付き書式、グラフ作成など、さまざまなエクセル操作を自動的に行うことができます。
特に「多彩で見やすい書式のファイル作成」や「グラフ付きのレポート」などでopenpyxlの強みが発揮されます。
他のライブラリと比較
これまで「openpyxl」のメリットをお伝えいたしましたが、他のPythonライブラリである「pandas」や「xlwings」とを比較してみましょう。
それぞれ異なる用途に適しており、目的に応じて使い分けることがポイントです。
ライブラリ名 | 特徴 | 処理速度 |
---|---|---|
openpyxl | エクセル操作に特化し、セル書式やグラフ操作も可能。VBA不要 | 中 |
pandas | データ分析に強み。DataFrame形式でのデータ操作が得意 | 速い |
xlwings | エクセルアプリと連携し、エクセル上でのマクロ実行が可能 | 遅い |
openpyxlは、特に「エクセルファイルの編集や書式設定をPythonで行いたい」という場合に適しています。
一方で、データ分析やエクセルソフトの操作が求められる場面では、「pandas」や「xlwings」の利用をご検討ください。
openpyxlの処理速度は中間といったところでしょうか。
「xlwings」よりは速く、「pandas」よりは遅いという具合です。
「pandas」「xlwings」については、下記記事をご参考ください。
openpyxlの活用例
「openpyxl」が、実際にどのような場面で役立つのか、具体的な活用シーンを紹介いたします。
データの集計やレポート作成
「openpyxl」は、定期的なレポート作成やデータ集計に役立ちます。
例えば、複数のエクセルファイルからデータを集めて1つのレポートにまとめる場合などに便利です。
より見やすくわかりやすいように書式設定もできるため、自分好みのレポートを作成することができます。
大量データの処理
大量の行や列を含むエクセルファイルの処理においても、「openpyxl」を使用すれば効率的なデータ操作が可能です。
数万行単位のデータでも、ループや条件分岐を駆使して自動処理を行うことができます。
openpyxlを利用する際の注意点
openpyxlには便利な機能が多数ありますが、いくつか注意点もあります。
利用できる形式が少ない
「openpyxl」は「xlsx形式」のファイルにのみ対応しています。
「xls形式」の古いファイルを読み書きする場合は他のライブラリが必要です。
処理速度が比較的遅い
「openpyxl」は、膨大なデータの処理においては「pandas」ほど高速ではありません。
そのため、非常に大量のデータ処理を行う場合は「pandas」と併用するのがおすすめです。
最後に
openpyxlを利用するメリットについて解説いたしました。
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挫折せずにPythonを独学で学習する方法は特におすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。がんばってください!