openpyxlでエクセルを開く方法【初心者向け】

過去の自分

openpyxlをインストールしたから使いたいんだけど、
まずはエクセルファイルを開く方法を知りたい…。

今の自分

なるほど…。
では今回は、「openpyxlでエクセルファイルを開く方法」を
できるだけわかりやすく解説いたします。
また「エクセルを保存する方法」も解説いたしますので、
ぜひ最後まで読んでいってください。

スポンサードリンク

openpyxlでエクセルを開く方法

「load_workbook」を使います。まずは全コードをお見せします。
解説は後ほど行います。

全コード

下記コードが、openpyxlでエクセルファイルを開いて保存した例です。

import openpyxl

wb = openpyxl.load_workbook('C:/Utatane/input.xlsx')
ws = wb['Sheet1']

wb.save('C:/Utatane/input.xlsx')

wb = openpyxl.load_workbook('C:/Utatane/input.xlsx')
ws = wb['Sheet1']

事前準備

openpyxlのインストール

既存のエクセルファイルを編集するには「openpyxl」のインストールが必要です。

openpyxlのインストール方法

openpyxlを初めて使用する場合は、下記コードを入力・実行して、インストールしてください。

pip install openpyxl

※openpyxlを使用したことがある場合は、このインストール作業は不要です。

インストールに関する詳細や、インストールができなかった場合の対処法は下記記事で解説しております。
また、既存ファイルを開いて保存する方法など、基本解説も行っておりますのでご参考ください。

解説

※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください。

インポート

まずは「openpyxl」のインポートを行います。

【インポートとは】
「openpyxl」を使えるようにする処理のことです。
「学校の勉強をするために、机の上で教科書(openpyxl)を開く」ようなものだと思ってください。
インポートを行わないと、openpyxlは使えませんのでご注意ください。

下記コードにて、「openpyxl」がインポートされます。

import openpyxl

繰り返しになりますが、この一文を書かないと「openpyxl」は使えませんので、必ず書くようにしてください。

エクセルを開く

続いてエクセルを開くコードです。

wb = openpyxl.load_workbook('C:/Utatane/input.xlsx')
ws = wb['Sheet1']

上記2行にて、エクセルを開く処理を行っています。

エクセルを開く手順は2段階あります。
3行目が「エクセルブックを開く」、4行目が「エクセルシートを開く」という処理をするコードです。
まずは「エクセルブック」を開くコードの解説です。

【コードの解説】
新しい名前の変数を書いたら、「=（イコール）」を書きます。

今回はわかりやすく「wb（workbookの略）」という名前の変数にしましたが、何でも構いません。
しかしながら、つけられない名前があったりしますので、下記記事をご参考ください。

イコールの後ろには「openpyxl.load_workbook()」を書きましょう。
()内には開きたいエクセルファイルのパスを書いてください。

【ファイルのパス】とは
ファイルの在りかを示す「住所」のようなものです。
ファイルのパスは「フォルダパス/ファイル名」で構成されています。
まず、フォルダパスですが、ファイルが入っているフォルダを開き、
「アドレスバー（下図の青色部分）」をクリックしてください。これがフォルダパスです。

フォルダパスにファイル名を追加すれば、ファイルのパスが完成します。
「’C:/Utatane/input.xlsx’」
パスは「’（クォーテーション）」で囲ってください。
また、コピペで「C:\\」や「C:￥」になる場合は、「/」に書き直しましょう。

＜エクセルブックを開くテンプレ＞
【　変数 = openpyxl.load_workbook(‘フォルダパス/ファイル名’)　】

これでエクセルブックが開かれ、変数に格納された形になります。

次に4行目の「エクセルシート」を開くコードの解説です。

ws = wb['Sheet1']

【コードの解説】
また新しい名前の変数を書いたら、イコールを書きます。
イコールの後ろに、3行目で作成した変数（今回はwb）に続けて[]を書きます。
[]内には、開きたいシートの名前を書いてください。
シート名も忘れず「’」で囲ってください。

これでエクセルブック内のシートを開くことができます。

＜エクセルブックを開くテンプレ＞
【　変数 = ブックが格納された変数[‘シート名’]　】

エクセルを開くには、以上の2つ（エクセルブックを開く　＆　エクセルシートを開く）が必要になりますので、覚えておいてください。

エクセルの保存

エクセルを開いて処理した後は、「保存」という作業が必要になります。
手動でエクセルを編集するときと同じですね。

保存しないと処理した内容は反映されません。
処理の部分は今回割愛しますが、絶対必要な「保存」の方法は解説させていただきます。

wb.save('C:/Utatane/input.xlsx')

上記コードにて、エクセルの保存を行っております。

【コードの解説】
ブックが格納された変数に続けて「.save()」を書きます。
()内には、開いたときと同じパスを書いてください。

これで、エクセルファイルに上書き保存されます。
別名保存をしたい場合は、ファイル名を変えてください。
指定した名前で別名保存されます。

# 別名保存
wb.save('C:/Utatane/output.xlsx')

スポンサードリンク

シート名以外を指定して開く方法

エクセルシートを開く際、今回はシート名を指定して開きました。
しかしながら、シート名がわからないときや、シート名がコロコロ変わるときなどは、適切ではありません。
そこで、シート名以外を指定して開く方法も紹介いたします。

シート番号を指定して開く

ws = wb.worksheets[0]

4行目の右辺で、ブックが格納された変数に続けて、「.worksheets[]」を書きます。
[]内には「シート番号」を記述してください。

【シート番号とは】
シートの順番を表す番号です。
1番左のシートのシート番号は[0]です。[1]ではないので間違えないようにしましょう。
左から2番目のシートは[1]、左から3番目のシートは[2]となります。
シート番号[-1]を指定すると、一番右のシート（下図ではSheet3）を開くことができます。