このようなことでお悩みではないでしょうか。
この記事では、Power Automate初心者の方でも理解できるように、下記の内容をまとめて解説します。
変数は初学者が最初につまずくところです。
できるだけわかりやすく解説いたしますので、自分はダメだと腐らずがんばって理解しましょう。
※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください
Power Automateの「変数」とは?
変数は、フローの中で値を一時的に保存しておく箱や器のようなものです。

変数(箱)から値を自由に出し入れすることができ、値を変更・削除することもできます。
変更できる数、略して「変数」と覚えてください。
例えば、下記のような用途で使います。
変数を使うメリット
変数を使う主なメリットは下記のようなものがあります。
少し難しい内容も含まれるため、まずは変数の基本的な使い方を見ていきましょう。
変数の基本的な使い方
まずはいつもどおり、「+新しいフロー」をクリックして、フローを新規作成します。

フローの作成方法は、こちらのPower Automate入門編をご参考ください。
変数を作成
ではまず変数を作成しましょう。
左側のアクションエリアから、「変数」を探します。

「変数」の左側にある「>」をクリックすると、変数に関する項目が出てきます。
この中から、「変数の設定」をクリックして、中央のフローエリアにドラッグ&ドロップしてください。

「変数の設定」画面が開くので、2つ設定をします。

変数名はデフォルトで「NewVar」(新しい変数)となっていますが、このままでも進められます。
しかし今回は、もっとわかりやすい名前に変更します。
「NewValue」をクリックすると、変更できます。

「count」に変更しました。
次は「値」として「0」を入れます。

「1」や「2」などでもOKですし、「0.1」などの少数や「Utatane」などの文字でもOKです。
このように、変数に値を入れることを「代入する」と言いますので覚えておきましょう。

右下の「保存」をクリックすると設定が完了し、変数「count」がフロー内で使えるようになります。
上部の「保存」アイコンをクリックしてフローも保存しましょう。

予期せぬエラーで強制終了してもいいように、こまめな保存を心がけてください。
では、この変数を表示(出力)してみましょう。
変数を表示
今回は簡単な「メッセージボックス」で表示させます。
左側のアクションエリアから「メッセージボックス」→「メッセージを表示」を探します。

メッセージボックスの使い方は「Power Automate入門編」をご参考ください。
ではフローを保存して、実行してみましょう。


変数に代入した値の「0」が表示されました。成功です。
変数の他に、文字を書くこともできます。

変数は「%」で挟むことを覚えておいてください。

しかしながら、このままではずっと「0」のままです。
次に、変数を増やしたり減らしたりする方法を見ていきましょう。
変数の増減
変数に代入した値を増やしたり、減らしたりするには、
左側のアクションエリアから「変数を大きくする(小さくする)」を探して中央のフローエリアにドラッグ&ドロップします。

探しているアクションが見つからない場合は、「アクションの検索」と書かれた上部の検索欄に入力してください。

「変数を大きくする」画面が開いたら下記の2つを指定します。
「変数名」は入力欄右上にある{x}をクリックし、該当の変数名をダブルクリックすることで指定できます。

「大きくする数値」はどのくらい大きくするのかを指定します。
今回は1を足したいので、1を入力しました。

では保存をクリックして完了させます。
この後ろにもメッセージボックスを追加して、本当に増えているかを見てみましょう。

0 → 1 に増えました。成功です。
「計算はできないの?」と思った方、計算もできます。
変数の計算
前項でやった変数の増減を計算でやってみましょう。
まずは「変数を大きくする」を削除します。
(中央エリアにある削除したいアクションをクリック→「Delete」キーで削除可能)
代わりに「変数の設定」を中央にドラッグ&ドロップします。
「変数名」は「count」、値に「%count + 1%」を指定します。

これで変数「count」に1を足したものが、countに再代入されます。
(「count = count + 1」と同じ)
別々の変数同士を計算したり、元の変数同士を計算することもできます。
- %count + utatane%:変数countと変数utataneを足す
- %count + count%:変数countを倍にする
計算に使う演算子
計算に使う演算子をまとめてみました。全て半角です。
- 「+」:プラス(足し算・加算)
- 「-」:マイナス(引き算・減算)
- 「*」:アスタリスク(掛け算・乗算)
- 「/」:スラッシュ(割り算・除算)
【初心者必見】変数の型に注意
変数には「型」と呼ばれるカテゴリのようなものが存在し、使い分けされています。
例えば箱や器にも、「段ボール箱」や「ワイングラス」などいろいろ存在しますよね。
そんな感じの理解でOKです。
段ボール箱には荷物を入れる、ワイングラスにはワインを入れるなど、変数の型によって中に入れる値が異なります。
Power Automateでは、主に次の型の変数が使えます。
| 型 | 内容 | 使用例 |
|---|---|---|
| 文字列(String) | 文字や文章 | メール本文、ファイル名 |
| 数値(Integer / Float) | 数字 | カウント、合計値 |
| 真偽値(Boolean) | true(真) / false(偽) | 完了フラグ |
| 配列(Array) | 複数の値の集合 | 複数のメールアドレス |
| オブジェクト(Object) | キーと値のセット | 複雑なデータ管理 |
初心者の方は、まず文字列・数値の2つを覚えれば十分です。
Power Automateでは、型が自動で設定されますが、変数を計算する際などは注意が必要です。
例えば「文字列型」の変数「char」と「数値型」の変数「count」を掛け算しようとしてもエラーが発生してしまいます。

これは、段ボールに入った荷物にワインをかけるようなものなので、覚えておいてください。
実務でよくある変数の活用例
例1:処理回数をカウントする
- 数値変数「count」の値に0を指定
- 処理が終わったらcount+1
- 最後に件数をメール通知
例2:完了フラグで処理を分岐
- Boolean変数「end」の値にfalse(偽)を指定
- 処理完了後に true(真) に変更
- true の場合のみ次の処理へ進む
例3:メール本文を組み立てる
- 文字列変数「massage」に文章を追加
例:○○ + 様 + いつもお世話になっております。… - 最終的に完成した文章をメール送信
よくあるエラーと対処法
パラメーター ‘値’:変数’○○’が存在しません。
原因
→ 変数名が間違っている
→ 存在しない変数を指定している
対処
→ 変数名を確認する
→ フローを確認する
演算子’○○’を’テキスト値’に適用できません
原因
→ 文字列型の変数で計算(引き算、掛け算、割り算)しようとしている
対処
→ 型を確認する
→ 演算子を確認する(文字列の連結は ‘+’ を使う)
→ %の誤用(誤:%char / count%、正:%char% / %count%)
値ではなく変数名が表示されてしまう
原因
→ 変数名を%で挟んでいない
対処
→ 変数を指定する場合は{x}から選ぶか、入力した文字の前後を「%」で挟んでください。
変数を使いこなすコツ
これらを意識することで、変数をより安全に使うことができます。
まとめ
Power Automateの変数を使いこなせるようになると、下記の処理が一気に楽になります。
- 条件分岐
- 繰り返し処理
- 複雑なデータ管理
最初は、文字列・数値から始めて、
実務で使うパターンを少しずつ増やしていくのが近道です。
ぜひこの記事を参考に、あなたのフローに「変数」を取り入れてみてください!
最後に
当ブログでは、VBAマクロやPythonなど、時間を生み出すプログラミング術を公開しております。
この記事がわかりやすいと感じた方は、他の記事も読んでいってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。がんばってください!

