【Python】Pillowで画像を重ねる(合成する)方法

過去の自分

新しく作った画像の左上に、会社のロゴを入れることになっているんだけど、
１つ１つ入れていくのはめんどう…。
PythonのPillowで一気に合成することはできないの？

今の自分

なるほど…。
では今回は、「Pillowで画像を重ねる(合成する)方法」を
できるだけわかりやすく解説いたします。
また、「複数の画像を一気に合成する方法」も
紹介いたしますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

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PythonのPillowで複数の画像を重ねる(合成する)方法
複数の画像を一気に重ねる（合成する）方法
うまく動作しない場合の対処法
1. エラーが出る
最後に

PythonのPillowで複数の画像を重ねる(合成する)方法

「paste()」を使います。まずは全コードと実行結果をお見せします。
解説は後ほど行います。

全コード

ひとまず、１枚の画像を合成するコードを紹介いたします。

import PIL
from PIL import Image

input_img_back = Image.open('C:/Utatane/input_img_back.jpg')
input_img_front = Image.open('C:/Utatane/input_img_front.jpg')

input_img_back.paste(input_img_front)

input_img_back.save('C:/Utatane/output_img.jpg')

input_img_back.paste(input_img_front)

実行結果

事前準備

Pillowのインストール

画像を加工したり編集したりするには「Pillow」のインストールが必要です。

Pillowのインストール方法

Pillowを初めて使用する場合は、下記コードを入力・実行して、インストールしてください。

pip install Pillow

※Pillowを使用したことがある場合は、このインストール作業は不要です。

インストールに関する詳細や、インストールができなかった場合の対処法は下記記事で解説しております。
また、Pillowの簡単な使い方も紹介しておりますのでご参考ください。

解説

※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください。

インポートや画像の取り込み・出力方法の解説は、インストールの記事をご参考ください。

画像を重ねる（合成する）

input_img_back.paste(input_img_front)

上記コードにて、画像に画像を重ねる（画像を合成する）ことができます。

まず背景になる画像が入った変数を書いたら、「.paste()」を書きます。
()内に重ねる画像が入った変数を書いたら完了です。

＜画像を重ねる場合のテンプレ＞
【　背景になる画像が入った変数.paste(重ねる画像が入った変数)　】

これで、画像を重ねる（合成する）ことができます。

今回の場合は、「600×600px」の画像(input_img_back)に300×80pxの画像(input_img_front)を重ねました。
重なる場所はデフォルトでは左上になります。

左上以外に重ねたい場合

重ねる位置は自由に決めることが可能です。
右上に重ねてみましょう。

input_img_back.paste(input_img_front, (300, 0))

()内の数字が追加されただけです。
これは座標で、(0, 0)が画像の左上（デフォルト）を表します。
(50, 10)なら、左上から右に50px、下に10px移動した位置に重ねられます。

あとは重ねる方の画像サイズを考慮しながら、位置を微調整してみてください。

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複数の画像を一気に重ねる（合成する）方法

下記のコードを実行することで、「input」フォルダに入った画像全てにロゴ画像（input_img_front.jpg）を重ねることができます。

import PIL
from PIL import Image
import os

os.makedirs('C:/Utatane/output', exist_ok=True)

input_img_front = Image.open('C:/Utatane/input_img_front.jpg')

for filename in os.listdir('C:/Utatane/input'):
    if filename.endswith('.jpg') :
        input_img_back = Image.open(os.path.join('C:/Utatane/input', filename))
        input_img_back.paste(input_img_front)
        input_img_back.save(os.path.join('C:/Utatane/output', filename))

前項で紹介した方法をfor文で繰り返し、全ての画像に適用しています。

＜コード5行目＞
出力するフォルダを作成

＜コード7行目＞
ロゴ画像（重ねる画像）を取り込み

＜コード9行目～最後＞
9行目：「input」フォルダ内の背景になる画像を取り込み
10行目：拡張子が「jpg」なら以下の操作を行う
11行目：「input」フォルダのパスとファイル名を連結（フルパスに）して取り込み
12行目：背景画像にロゴ画像を重ねる
13行目：出力フォルダパスとファイル名を連結（フルパスに）して出力

これで「input」フォルダ内のjpg画像を全て処理できます。

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