上記のようなことをお考えでしたら、このまま読んでいってください。
この記事では、「RAID」に関する下記の内容をわかりやすく解説いたします。
※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください。
RAIDとは?

RAID(レイド/Redundant Array of Independent Disks)とは、複数のHDD(ハードディスク)やSSD(半導体ストレージ)を1つのストレージとしてまとめて利用する技術です。

例えば2台のHDDに同じデータを保存しておけば、1台が壊れてももう1台からデータを取り出せます。
また、10台のHDDに少しずつデータを保存することで、高速なデータ処理を保つことが可能です。
主な目的は、データを安全に保管したり、読み書き速度を向上させたりすることです。
RAIDの種類

RAID0(ストライピング)
【特徴】
- 複数のHDDにデータを分割して保存
- 高速
- 容量効率100%
- 故障に弱い
- 最低2台必要
【おすすめ用途】
- 動画編集
- 一時データ
RAID1(ミラーリング)
【特徴】
- 同じデータを2台へ保存
- 安全性が高い
- 容量は半分になる
- 最低2台必要
【おすすめ用途】
- 家庭用NAS
- 大切な写真
RAID5(パリティ分散)
【特徴】
- パリティを利用
- 容量効率が良い
- HDD1台故障まで耐えられる
- 最低3台必要
パリティ
壊れたデータを復元するための計算情報。
企業で最も普及しているRAIDの一つです。
RAID6(パリティ二重化)
【特徴】
- パリティを2つ保存
- HDD2台故障まで耐えられる
- RAID5より安全
- 最低4台必要
RAID10
RAID1とRAID0を組み合わせた方式です。
【特徴】
- 高速
- 安全
- 容量効率は50%
- 最低4台必要
データベースサーバーなど高い性能と信頼性が求められる用途で採用されます。
RAIDを身近な例で説明すると?
RAIDは本棚で考えるとわかりやすいです。
【RAIDなし】
本棚が1つだけ。
本棚が壊れると本が読めなくなります。
【RAID0(ストライピング)】
本を2つの本棚に分けて収納します。
複数人で本を取り出せるので速くなりますが、どちらかの本棚が壊れると本が揃いません。
【RAID1(ミラーリング)】
同じ本棚を2つ用意します。
両方に同じ本を並べるので、片方が壊れてももう片方があります。

RAIDの仕組み
RAIDでは複数のHDD・SSDへデータを書き込みます。
書き込み方法によって
などの方法があります。RAIDレベルによってこれらの方式を組み合わせることで、高速化や耐障害性を実現します。
RAIDレベル比較表
各RAIDを比較して表にまとめました。
| RAID | 速度 | 安全性 | 容量効率 | 最低台数 |
|---|---|---|---|---|
| RAID0 (ストライピング) | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | 100% | 2 |
| RAID1 (ミラーリング) | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 50% | 2 |
| RAID5 (パリティ分散) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約67〜94% | 3 |
| RAID6 (パリティ二重化) | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 約50〜88% | 4 |
| RAID10 (RAID1&RAID0) | ★★★★★ | ★★★★★ | 50% | 4 |
RAIDのメリット・デメリット
【メリット】
- データを守れる
→故障しても運用を続けられるRAIDがあります。 - 読み書き速度が速くなる
→複数台で同時に読み書きできるため、高速になります。 - 大容量ストレージを作れる
→複数のHDDをまとめられます。
【デメリット】
- HDDが増える
→RAIDには複数台必要です。 - 構築コストが高い
→HDDやRAID対応NASが必要です。 - バックアップにはならない
→RAIDは故障対策ですが、「誤削除・ウィルス感染・火災・落雷」などからは守れません。
RAIDとバックアップの違い
結論として、RAID=バックアップではありません。
両方を組み合わせることが重要です。
| 項目 | RAID | バックアップ |
|---|---|---|
| 目的 | 故障対策 | データ保護 |
| 誤削除対応 | × | ○ |
| ランサムウェア対策 | × | ○ |
| 火災・災害 | × | ○ |
| 復旧速度 | 速い | やや遅い |
RAIDはどんな人におすすめ?
RAIDがおすすめなのは
です。
よくある質問(FAQ)
RAIDがあればバックアップは不要?
いいえ。
RAIDはバックアップの代わりにはなりません。
家庭でもRAIDは必要?
写真や動画を大量保存するならおすすめです。
RAID0は安全?
いいえ。
最も高速ですが、1台故障するとデータを失います。
RAID5とRAID6の違いは?
RAID5は1台故障まで対応、RAID6は2台故障まで対応できます。
まとめ
RAIDとは、複数のHDDやSSDを組み合わせて速度向上や故障への強さを実現するストレージ技術です。
この記事のポイントは次のとおりです。
これからNASやサーバーを導入する場合は、自分の用途に合ったRAIDレベルを選び、RAIDとバックアップを組み合わせて大切なデータを保護しましょう。


