配列を作ったのはいいけれど、どうやって使うのかわからない…。
要素の取り出し方を教えて!
了解!
配列の基礎と同様に、身近なものに例えて解説するよ!
今回は配列の要素を取り出す方法を
Python歴3年の私ができるだけわかりやすく解説し、解決に導きます。
[Pythonの配列]要素の取り出し方は
要素の番号を指定して取り出します。まずは配列とは何かを見ていきましょう。
配列とは
配列とは、単語や数字などの要素を1つ入れることができる箱が集まったものです。
配列の基礎や作成方法は、下記記事で解説しておりますので、気になった方はご覧ください。
要素を取り出す方法
配列の基礎と同様に配列を「タンス」で例えて解説していきます。
要素(引き出しの中身)を取り出すには、引き出しの番号を指定します。
指定のしかた1
引き出しは上から、「0」「1」「2」「3」・・・と番号がついています。
一番上が「0」なのが難しいですね…。でも使っているうちに、すぐに慣れます。
上から2番目の「シャツ」を取り出したい時は、2番目なので、引き出し番号「1」を指定します。
my_list = ['靴下', 'シャツ', 'パンツ']
shirt = my_list[1]
print(shirt)
実行結果:シャツ
上記のコードは、
my_list(配列)の中から、2番目の要素(引き出し番号1)のシャツを取り出し、
別の変数である「shirt」に入れたところです。
(シャツが何番目の引き出しに入っているかを思い出してシャツを取り出し、
自分で着た…という感じでしょうか)
もちろん「shirt」は別の名前でも構いません。(一部使えない単語があります)
一番上の「靴下」を取り出したい時は、「my_list[0]」と指定してください。
指定のしかた2
3番目の「パンツ」を取り出したい場合は、「my_list[2]」でもいいですが、
今回「パンツ」は一番下なので、一番下を指定する番号があります。
「my_list[-1]」を指定しましょう。
「-1」が一番下を表す番号です。
マイナスになっているので、少し難しいですね。でもすぐに慣れます。
my_list = ['靴下', 'シャツ', 'パンツ']
last = my_list[-1]
print(last)
実行結果:パンツ
my_list = ['靴下', 'シャツ', 'パンツ', '手袋']
last = my_list[-1]
print(last)
実行結果:手袋
「-1」ではなく「-2」なら下から2番目、「-3」なら下から3番目という具合です。
my_list = ['靴下', 'シャツ', 'パンツ']
last2 = my_list[-2]
print(last2)
実行結果:シャツ
my_list = ['靴下', 'シャツ', 'パンツ']
last3 = my_list[-3]
print(last3)
実行結果:靴下
指定番号をまとめると、下図のとおりです。
取り出し元の要素はどうなる?
さきほどから、「取り出す」という言葉を使っていますが、わかりやすいようにこの言葉を使っています。
実際のタンスは、物を取り出したら、中身は無くなってしまいますが、
取り出し元である配列の中身(要素)は取り出してもなくなりません。これも無限です。
無くなるのは、削除や抜き取り、初期化をした時だけです。
うまく動作しない時
エラーが出る
IndexError: list index out of range
規定を超える部分を操作しようとした時に出るエラーです。
今回の場合では、3つしかない配列の4番目(3)を指定した場合にも起こります。
配列の数とコードを再確認しましょう。
取り出した要素でできること
前項で、配列から取り出した要素を別の変数に入れました。
ではこの要素を使ってできることは何でしょうか?
要素を一つ取り出すことができるということは、配列の要素を全て取り出すこともできるということです。
例えば、フォルダに入っているファイル全てを配列に入れ、それを全てエクセルファイル内に記述するということも可能です。
しかしながらこの作業には、「for文」を使用する必要があります。
ご存じであればすぐに活用できるのですが、「for文」は「配列」の次の難関なのです。
for文は後日別途解説いたします。
最後に
配列の要素の取り出し方を解説いたしました。簡単にまとめます。
- 引き出しの中身を取り出すには引き出し番号を指定する
- 一番下の引き出しは「-1」で指定できる
- 取り出した中身は無くならない
最後までお読みいただき、ありがとうございました。がんばってください!