新しく作った画像なんだけど、
上下や左右に反転させて、たくさんの種類があるように見せたい…。
OpenCVで画像を反転させることはできないの?
なるほど…。
では今回は、「OpenCVで画像を反転させる方法」を
できるだけわかりやすく解説いたします!
また、「フォルダ内の全ファイルを一括で反転させる方法」
も紹介いたしますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
OpenCVで画像を反転させる方法
「flip」を使います。まずは全コードと実行結果をお見せします。
解説は後ほど行います。
全コード
import cv2
input_img = cv2.imread('C:/Utatane/input_img.jpg')
output_img = cv2.flip(input_img, 1)
cv2.imwrite('C:/Utatane/output_img.jpg', output_img)
output_img = cv2.flip(input_img, 1)
実行結果
事前準備
- OpenCVのインストール
画像を加工したり編集したりするには「OpenCV」のインストールが必要です。
OpenCVを初めて使用する場合は、下記コードを入力・実行して、インストールしてください。
pip install opencv-python
※OpenCVを使用したことがある場合は、このインストール作業は不要です。
解説
※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください。
インポートや画像の読み込み・保存方法の解説は、下記記事をご参考ください。
画像を反転
output_img = cv2.flip(input_img, 1)
上記一文にて、画像を左右(水平方向)に反転させることができます。
まずは「cv2.flip()」を書きます。
()内に「画像を読み込んだ変数」と「1」を書いたら完了です。
「1」は左右(水平)のことで、「0」なら上下(垂直)といった具合です。
#左右(水平方向)に反転
output_img = cv2.flip(input_img, 1)
#上下(垂直方向)に反転
output_img = cv2.flip(input_img, 0)
#左右(水平方向)と上下(垂直方向)の両方反転=180度回転
output_img = cv2.flip(input_img, -1)
「-1」は実質180度回転させた場合と同じです。
180度回転させる場合は、下記記事の「回転」の方がわかりやすいかと思います。
フォルダ内にある全ての画像を一括で反転させる方法
フォルダの中にある全ての画像を反転させることもできます。
下記コードはfor文を使ってフォルダ内にある全ての画像を左右(水平方向)に反転させた例です。
import cv2
import os
os.makedirs('C:/Utatane/output', exist_ok=True)
for filename in os.listdir('C:/Utatane'):
if filename.endswith('.jpg') :
input_img = cv2.imread(os.path.join('C:/Utatane', filename))
output_img = cv2.flip(input_img, 1)
cv2.imwrite(os.path.join('C:/Utatane/output', filename), output_img)
ざっくりと解説いたします。
<コード4行目>
出力するフォルダを作成
<コード6行目~最後>
6行目:取り込みフォルダ内のファイルを取り込み
7行目:拡張子が「jpg」なら以下の操作を行う
8行目:取り込みフォルダのパスとファイル名を連結(フルパスに)して取り込み
9行目:画像を反転
10行目:出力フォルダパスとファイル名を連結(フルパスに)して出力
画像を反転させるだけなら、「Pillow」を使ったやり方がよりわかりやすく確実かと思います。
うまく動作しない場合の対処法
画像の読み込みができない
画像ファイルが存在しない場合や、ファイルが破損している場合などは画像の読み込みができません。
画像を読み込み・保存する方法の記事を参考に、再度確認してください。
画像が保存されない
存在しないフォルダを指定した場合、画像は保存されません。
画像を読み込み・保存する方法の記事を参考に、再度確認してください。
エラーが出る
No module named ‘cv2’
これは、OpenCVがインストールできていない場合に出るエラーです。
事前準備の項を参考に、OpenCVのインストールを完了させてください。
OpenCV(4.10.0) ~ img.empty() ~
画像の読み込みが正常に行えていない可能性があります。
画像を読み込み・保存する方法の記事を参考に、画像のパスや形式を確認してください。
○○ is not defined
今まで出てきていない変数などを処理しようとした時に出るエラーです。
変数名などが間違っていないかチェックしましょう。
詳しい解説は、下記記事をご参考ください。
その他のエラー
その他のエラーが出た場合は、エラー文をコピーしてNETで検索してみましょう。
最後に
OpenCVで画像を反転させる方法を解説いたしました。
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この記事がわかりやすいと感じた方は、他の記事も読んでいってください。
挫折せずにPythonを独学で学習する方法は特におすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。がんばってください!