【openpyxl】文字列を折り返して全体を表示する【簡単1行】

過去の自分

送られてきたエクセルファイルをチェックしてるんだけど、
毎回同じところが文字切れしていて全体が見えない…。
openpyxlを使って「折り返して全体を表示」にする方法は無いの？

今の自分

ありますよ！
簡単にできますのでぜひ活用してみてください！

openpyxlを使って、セル内の文字を折り返して全体を表示する方法を
Python歴３年の私が、できるだけわかりやすく解説し、解決に導きます。

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openpyxlを使って、セル内の文字を折り返して全体を表示するには
うまく動作しない時
1. エラーが出る
最後に

openpyxlを使って、セル内の文字を折り返して全体を表示するには

「Alignment」の「wrapText」を指定します。
まずは実行見本をどうぞ。

実行見本

全コード

ひとまず全コードを網羅します。解説は後ほど行います。

import openpyxl
from openpyxl.styles.alignment import Alignment

wb = openpyxl.load_workbook('input.xlsx')
ws = wb['Sheet1']

ws['A2'].alignment = Alignment(wrapText = True)

wb.save('input.xlsx')

ws['A2'].alignment = Alignment(wrapText = True)

事前準備

openpyxlのインストール

既存のエクセルファイルを編集するには「openpyxl」のインストールが必要です。

openpyxlのインストール方法

openpyxlを初めて使用する場合は、下記コードを入力・実行して、インストールしてください。

pip install openpyxl

※openpyxlを使用したことがある場合は、このインストール作業は不要

解説

インポート

import openpyxl
from openpyxl.styles.alignment import Alignment

「openpyxl」のインポートと、折り返して全体を表示するために、上記２行を記述します。

折り返して全体を表示

ws['A2'].alignment = Alignment(wrapText = True)

まずは折り返しをするセルを指定します。

ワークシート変数とセルを指定したら、続けて「.alignment」を記述してください。

これで指定のセル（今回はA2セル）の折り返しを設定できるようになります。

イコールを書いたら、「Alignment()」を記述し、()内にセルの設定内容を記述します。
「wraptext = True」と指定することで、「折り返して全体を表示」という設定にすることができます。

これで設定は完了です。

＜テンプレ＞
【　ワークシート変数[‘セル名’].alignment = Alignment(wrapText = True)　】

▼関連記事として、中央揃えにする方法、罫線を設定する方法などを解説しております。

その他の解説

既存ファイルを開いて保存する方法などの操作の基本解説は、下記記事で行っております。
ご参考ください。

設定を元に戻すには

「折り返して全体を表示する」という設定になっているセルを、元の設定に戻す方法です。
下記のように記述してください。

ws['A2'].alignment = Alignment(wrapText = False)

前項との違いは、最後が「True」か「False」かというだけです。

#前項（折り返して全体を表示）
ws['A2'].alignment = Alignment(wrapText = True)

#設定を戻すコード
ws['A2'].alignment = Alignment(wrapText = False)

「False」にすることで、「折り返して全体を表示」になっているセルの設定を、元に戻すことが出来ます。

時短のコツ

同じ設定を他のセルにも適用したい場合、変数を効果的に使う方法がおすすめです。
下記のコードを見てください。

import openpyxl
from openpyxl.styles.alignment import Alignment

wb = openpyxl.load_workbook('input.xlsx')
ws = wb['Sheet1']

orikaeshi = Alignment(wrapText = True)
ws['A1'].alignment = orikaeshi
ws['A2'].alignment = orikaeshi
ws['A3'].alignment = orikaeshi

wb.save('input.xlsx')

コードの7行目で、設定をひとまず変数に入れています。
8～10行目では、変数に入った設定をA1～A3セルに適用しています。

このように変数を活用することで、同じ設定を何度も書かずに済みます。
また、for文を使うことで、さらにコードを短縮できます。

import openpyxl
from openpyxl.styles.alignment import Alignment

wb = openpyxl.load_workbook('input.xlsx')
ws = wb['Sheet1']

for row in ws:
    for cell in row:
        cell.alignment = Alignment(wrapText = True)

wb.save('input.xlsx')

上記コードにて、エクセルの表全体に「折り返して全体を表示」の設定を適用することができます。
for文の詳細は別の記事を用意しておりますので、ご参考ください。