この記事を読んでわかること
- VBAとマクロの違いを知れる
- VBAとマクロ、双方のメリット・デメリットがわかる
- VBAとマクロ、どちらを使えばいいのかがわかる
※わかりやすさを重視しております。厳密には解釈が異なる場合がありますことをご了承ください。
-著者情報-
名前:Utatane
VBA(マクロ)歴:3年
Excel使用歴:15年以上
ひとこと:初心者だった当時に戻った気持ちになって解説いたします
マクロとVBA、何が違うの?

Excelの作業を効率化したいと調べていると、よく出てくるのが「マクロ」と「VBA」。
どちらも便利そうだけど、「結局何が違うの?」「どっちを使えばいいの?」と悩む方も多いはずです。
ではまず、マクロとは何なのか、VBAとは何なのかについて見ていきましょう。
マクロとは?
マクロとは、Excelで行った操作(セルの入力、コピー、並べ替えなど)を記録して、ボタン一つで再実行できる機能のことです。
特に便利なのが「マクロの記録」機能です。

これは、マウスやキーボードで行った作業を、そのまま記録して、あとから何度でも再生できるというものです。
【こんなときに便利】
- 毎日同じ表にデータを入力して整理する
- 定型的なコピー&貼り付けを繰り返す
また、後ほど紹介するVBAを使って作られたプログラムをマクロと呼ぶ場合もあります。
マクロのメリット・デメリット
【マクロのメリット】
- 簡単な作業に適している
- 高度な技術を必要としない
【マクロのデメリット】
- 完成したものを編集しづらい
- 再現できるものに限りがある
プログラミングの知識がなくても使えるため、初心者にも扱いやすいのが魅力です。
VBAとは?
VBA(Visual Basic for Applications)はマクロを動かすためのプログラミング言語です。

プログラミング言語とは、機械(パソコンやエクセルなど)が理解できる言語のことです。
日常、私たちは日本語を話したり、書いたり聞いたりして生活していますが、機械には日本語が通じません。
その代わりにプログラミング言語であるVBAで機械に指示を出す必要があるのです。
VBAを使って完成したプログラムを「マクロ」と呼ぶ場合もあります。
マクロの記録機能の裏側でも実はVBAが動いており、自分でVBAコードを書くことで、より柔軟で複雑な処理が可能になります。
【VBAでできることの例】
- 条件に応じて自動処理(if文、ループ)
- 複数のブックやシートを横断的に操作
- ユーザーフォームを使った入力画面の作成
VBAを使えば、フォルダやファイルを開いたり、別のプログラムと連携したりすることもできます。
VBAのメリット・デメリット
【VBAのメリット】
- 複雑な作業も実現できる
- 自由度が高く、編集がしやすい
【VBAのデメリット】
- プログラミングの知識(コードの知識)が必要
- エラーと隣り合わせのため、完成させるのが大変
VBAは自由度が高い反面、ある程度のプログラミングの知識が必要になります。
マクロとVBAの違いまとめ
項目 | マクロの記録 | VBA(コード記述) |
操作の自動化 | ○(簡単な作業に最適) | ◎(複雑な条件分岐も可能) |
難易度 | 低い(記録ボタンを押すだけ) | 中~高(コードの知識が必要) |
柔軟性 | △(できることに限界あり) | ◎(自由自在にカスタマイズできる) |
編集の自由度 | ×(後から編集しづらい) | ◎(好きなように編集できる) |
学習の時間 | 少ない | 多い |
マクロとVBAの違いがわかったかと思います。
ではどちらを使えばいいのでしょうか?
次項で解説いたします。
マクロとVBA、どちらを使えばいいの?
結論から言うと、目的や作業の複雑さによって使い分けるのがベストです。
また、自分のレベルや経験に基づいて判断することも大切です。
マクロが向いている人・向いている場面
- プログラミング未経験者
- 毎回の単純な繰り返し操作を自動化したいだけ
- まずは簡単にExcel作業を効率化したい場合
VBAが向いている人・向いている場面
- 条件分岐や繰り返し処理を自動化したい
- 複数のブックを操作したい
- 業務ツールを本格的に自作したい
VBAは難しそう…と思うかもしれませんが、簡単なものから少しずつ学んでいけば、理解できます。
当ブログではVBA学習者をサポートする記事を公開しております。
興味がありましたら、まずは入門編から読んでみてください。
最後に
VBAとマクロの違いについて解説いたしました。
初心者の方は、まず「マクロの記録」からスタートして、慣れてきたら少しずつVBAに挑戦してみるのがおすすめです!
当ブログでは、VBAマクロやPythonなど、時間を生み出すプログラミング術を公開しております。
この記事がわかりやすいと感じた方は、他の記事も読んでいってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。がんばってください!